建築工事にまつわるトラブルとは?
建築工事の際には依頼主と施工会社との間、あるいは依頼主や施工会社と近隣住民など第三者との間でトラブルが発生することもあります。工事の内容や工期、引き渡した建物の品質など、揉めごとの火種はさまざまです。
もちろん当事者同士の話し合いで円満に解決できればそれに越したことはありませんが、中には揉めに揉めて泥沼化してしまうこともあります。特に以下のようなトラブルが発生した場合、簡単には解決できない可能性も大きいため、弁護士に相談することも検討してみてください。
よくある建築トラブル
1. 建物の瑕疵(契約不適合)についてのトラブル
契約不適合責任とは引き渡した物が契約の内容と異なる場合に売り主が買い主に対して負わなければならない責任のことを指します。契約不適合が発覚した場合、買い主は売り主に対して減額請求や追完請求、契約解除請求や損害賠償請求を行うことができます。
建築工事でよくあるのは引き渡し後に瑕疵(不具合)が見つかったケースです。この場合、依頼主は上記のような請求ができますが、訴訟を行うためには弁護士に依頼しなければなりません。逆に施工会社が訴えられた場合も、弁護士に相談することが大切です。
2. 追加変更工事におけるトラブル
建物を建築する際には図面やパースを見ながら依頼主と施工会社が打ち合わせを行い、デザインや間取り、仕様を決めていくという流れになります。しかし、建売住宅でない限り打ち合わせ段階では完成形が見えず、依頼主と施工会社の担当者との見解の相違やコミュニケーションミスなどが発生し、完成後に「イメージしていたものと違う」となるケースも少なくありません。
施工会社がミスをした場合は追加変更工事を行う必要があります。一方で、依頼主が勘違いをしているということも想定できます。「言った・言わない」のトラブルに発展し、話し合いが平行線をたどるケースも非常に多いです。
3. 着工後の近隣トラブル
着工後に依頼主や施工会社のもとに近隣住民から工事に関するクレームが入ることがあります。内容は騒音や振動、粉塵、工事車両による通行の妨げ、作業員のマナーなど幅広いです。
謝罪して指摘を受けた事項を改善すれば解決するケースがほとんどですが、中にはそれでも食い下がる人もおり、嫌がらせや脅迫まがいのことをしてくる、金品を要求してくる場合もあります。やはり近隣住民と揉めて謝罪しても受け入れてくれなかった場合は、弁護士への相談も視野に入れておきましょう。
4. 工事中断におけるトラブル
施工会社がなんらかの事情で工事を中断し工期までに建物が引き渡されないケース、あるいは逆に依頼主がキャンセルをして施工会社が不利益を被るケースもあります。
施工会社が工事を中断した場合、契約解除などの手続きを行って業者を変更し、損害賠償を請求する必要性も出てくるかもしれません。逆に依頼主がキャンセルをして施工会社が材料費や外注費などの損失を被った場合、依頼主に対して損害賠償を請求することができます。いずれの場合でも契約解除や損害賠償請求の請求を行うのであれば、弁護士に依頼する必要があります。
5. 竣工・引渡し後のトラブル
引き渡し後も何かとトラブルが発生する可能性があります。内装に汚れや傷がついている、事前の打ち合わせ内容と違っている、不具合や手抜き工事が見つかった、助成金が受けられなかったなど、こちらもさまざまです。
施工会社側に落ち度があれば補修する、代金を減額する、損害賠償を支払うといった方法で対応します。一方、勘違いなど依頼主側に責任があれば対応する必要はありません。話し合いで折り合いがつかなければ、責任の所在を第三者視点で明確にする必要があります。
建築トラブルでよくある意見
依頼主によくある意見
- 工程についての詳しい説明がない
- 細かいことに融通が効かない
- コミュニケーションがない
施工会社によくある意見
- 立場的に交渉しにくい
- 天候や資材の遅れなどがあっても納期を延ばせない
- 契約書や事前の取り決めにないことを要求される
それぞれの意見だけでは公平性が無く なかなか話し合いが進まないケースも…そんな場合は、弁護士にご相談を!
建築トラブルは示談にするのは危険
建築トラブルに関する裁判の費用や高額になるケースが多いため、当事者間での話し合いをする場合が多いですが、不利な条件で承諾してしまうケースもあります。一度、同意書にサインしてしまうと無効にするのは難しいので慎重な判断が必要になってきます。
専門性の高い弁護士に相談するの解決のカギ
そうならないためにも専門家の弁護士にお任せいただくのが安心です。まずは、1時間の無料相談で状況を説明していただき、どのように解決できるのか、どういった方法があるのがアドバイスさせていただきます。
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弁護士費用
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